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妊娠前の葉酸摂取について

高齢者にも効果がある葉酸

葉酸は高齢者にも効果があります。吸収力が衰える高齢者こそ、葉酸を積極的に摂取していく必要があるのです。

葉酸にはさまざまな効果と特性があります。その中でもその吸収力の低さはとても有名です。水に溶けてしまう。熱に弱いという特性上、加熱調理をすると葉酸が壊れてしまうため、体に吸収される量は半分ほどに落ちます。さらに体内でも吸収されるのは全体の30%程なので、もともとあった栄養の70%は吸収されずにいる栄養です。高齢者の方は実はこれよりももっと低い吸収率になっています。加齢とともに栄養を吸収する力が弱くなってしまうため、体内に栄養を取り入れにくくなってしまうのです。

葉酸は高齢者にとっても大きな効果があります。高齢者が抱えやすい病気にアルツハイマー型認知症や骨粗しょう症、心筋梗塞があります。これらの病気に共通しているのは「ホモシステイン」という物質です。

ホモシステインが増加することにより、骨粗しょう症の進行・悪化、アルツハイマー型認知症の発症リスクの増加、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクの増加、うつ病の発症リスクの増加という問題が出てきます。葉酸は、このホモシステインという物質の過剰な増加を抑える効果があります。ホモシステインの過剰な増加がなくなるということは、ホモシステインの増加が原因となる病気の発症リスクを減らすことができるということです。

高齢者の方は加齢に伴い、どうしても栄養の吸収力が衰えてしまいます。加えて、体に有害な物質が発生・増加しやすくなってしまいます。毎日の食事の中で葉酸をしっかりと摂れるような工夫が必要です。レバーやほうれん草、納豆、ブロッコリーなどの食材に豊富に含まれているため、こうした食材を使った料理を食べることで、葉酸をしっかりと補給することができます。また、サプリメントを使うことで必要摂取量を補うこともできます。噛むことや飲み込むことが難しい場合には、スープなどにして野菜も栄養も摂れるようにしましょう。水溶性ビタミンである葉酸は、野菜のゆで汁もスープとして飲むと、栄養を十分に取り込むことができます。